ヴィンテージ - エイトチェアーアルネ・ヤコブセン
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品番:CH111V
デザイナー名:Arne Jacobsen /アルネ・ヤコブセン
モデル名:Model.3108
アルネ・ヤコブセンが1970年に発表した「Eight Chair(エイトチェア)」。名作「セブンチェア」よりもシャープなフォルムが特徴で、“LILY(リリー)”という愛称で呼ばれています。
デンマークの国立銀行のためにデザインされたもので、このエイトチェアがデザインされた翌年にヤコブセンは死去してしまったため、彼が最後の作品となりました。
Arne Jacobsen (デンマーク・1902-1971) /アルネ ・ヤコブセンについて
コペンハーゲンで育ったアルネ・ヤコブセンは子供の頃、自身の寝室に貼られていた装飾的なビクトリア朝の壁紙を白いペンキで塗りつぶしたと言われています。幼い時から、彼は壁を典型的な幼稚な絵で埋め尽くしたり、華やかな壁紙を子供っぽい青色で塗ったりはせず、部屋の壁全体を白く塗ることに決めたのです。
現代でこそ白い壁は一般的に親しまれていますが、20世紀初頭の当時には白い壁はまだ決して一般的なものではなく、彼は最初から時代を先取りした革新的な美的感覚を持っていたといえるでしょう。
その後は画家を目指していたヤコブセンでしたが、父親の反対を受け家を出て旅客船の船員として働くも、船酔いが克服できず離職。
その後友人の建築家、フレミング・ラッセンに絵の才能をいかせる建築の道を勧められ、その才能を開花させました。1929年にはラッセンと共にコンペに向けてモダニズムの形式をとった未来の家を発表し、この発表によりモダニズムの旗手の一人としてデンマーク国内において一躍注目を集め、同年に事務所を設立しました。1934年には、初期の代表作となるベルビュービーチ沿いの「ベラヴィスタ集合住宅」を設計したことでも知られています。
1940年、デンマークがナチスドイツによって占領されると、迫害を恐れスウェーデンへ亡命。第二次大戦終了までを過ごし、戦後は積極的なデザイン活動を再開しました。
ヤコブセンの家具デザインの多くがモダン様式の手本になっており、彼の最も知られた作品は1955年のセブンチェアは1963年ルイス・モーレイの有名なクリスティーン・キーラーのヌード写真において使用されたことでも有名です。(実際に写真で使用されたチェアは実は本物のセブンチェアではなく模造品であったそうですが、この一件によりセブンチェアが爆発的な人気と知名度を獲得したことにより、暗黙したと言われています。)
彼の代表的な作品は、スカンジナビア空港ビル、デンマーク国立銀行、ラディソンSASロイヤルホテルなどの建築に加えて、その建築を構成するにあたり製作されたさまざまな家具などがあります。「アントチェア(1952)」や「セブンチェア(1955)」は世界で最も販売数が多い椅子と言われており、その他にも1958年に製作された「スワンチェア」や「エッグチェア」も、今も世界中で愛されています。
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