世界一の売上を誇るセブンチェア

1955年セブンチェア(SERIES 7)は、デンマーク人デザイナーのアルネ・ヤコブセンによって誕生し、デンマークの老舗メーカーフリッツ・ハンセン社(Fritz Hansen)から発表

世界で700万脚以上も販売され "世界一売れている椅子" とも言われるように

地域や文化を超えて世界中に愛されるようになったセブンチェアの魅力についてご紹介します

改良を続ける忍耐力と向上心

セブンチェア誕生のきっかけは、もともと1952年に発表された "アントチェア" の改良版を作るため

アントチェアの誕生後、唯一木材を立体的に曲げるという高度な技術を持っていたフリッツ・ハンセン社とタッグを組み、背と座を一体で作る根幹の9層の合板による3次元構造の技術をこの世に誕生させたのだ

そうして出来上がったのがこのセブンチェア

ミステリアスな名前の由来

セブンチェアというのは、ある意味ニックネームのようなものであり、この椅子が発表された時の本名(製造名)は「FH3107」

では何故「セブンチェア」と呼ばれるようになったのか?

様々な説があるようで

・背もたれを正面から見た形が7(セブン)に見えるから

・実は9枚ではなく7枚の合板を2枚の仕上げ板で挟んでいる製造工程があったから

・本名(モデル名)の最後の番号が「310"7"」が付いていたから

など、世界中で愛され続けている椅子だからこそ、色んな噂が飛び回っている

人気者の象徴が名前からも伝わってくるわよね

一人じゃないから成し遂げられた

セブンチェアの誕生ストーリーを見ると、人並外れた天才によって生み出されたことは既に分かっている

だた、アルネ・ヤコブセンだけでは生み出すことが出来なかった技術を、フリッツハンセン社と協業で技術開発に挑んだからこそ出来たことなのだ

得意な分野を各々に任せて、共に同じ夢を描く努力の結晶が世界の家具に革新をもたらした

彼らの信じ合える関係に心温まりながら、この椅子に座っていたい

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