一人の大統領の運命を変えた"その"椅子
一人の天才によって誕生した椅子だったのが、一人の大統領の人生を変え、頂点へと昇りつめた椅子になった「ザ・チェア」をご紹介。
あの天才北欧デザイナーによる椅子
デンマークを代表する家具デザイナー
ハンス・J・ウェグナー。
デンマークはもとより、日本でも大変人気の高いデザイナーですが、ウェグナーはその生涯で数百という数の家具をデザインしてきました。
数多くのデザインの中でも、一番代表的なものと言えるのがこの“ザ・チェア”です。
「"その"椅子」となった由来
ザ・チェアが世に知られたのは、「1960年のアメリカ大統領選のテレビ討論会でジョン・F・ケネディが座った事」がきっかけでした。
腰痛を持っていたケネディは、楽に座ることができ、それでいて座っている自分が堂々として美しく見える椅子を探した結果、こちらのザ・チェアにたどり着いたといわれています。
選ばれた"その"椅子の力
椅子としての存在感・美しさを持ちつつ、過度に主張しないザ・チェアのデザインは、「椅子だけで存在するときはただただ美しい椅子であり、人が座ると途端に椅子の存在が消える(座った人が主役となり、その人を美しく見せる)」、
このような椅子なのです。
若きケネディ氏が不利な状況から一点、討論会で見せる堂々とした彼の姿に人々が魅了され、見事大統領の座に着くことが出来たと言われています。
その時に座っていたのが
ザ・チェア("その"椅子)。。。