静かなる名作という特別感
1962年に発表された「Grand Danois(偉大なデンマーク人/大型犬)」と呼ばれるデザイナーズチェア。
当時では珍しかった女性デザイナー、Grete Jalk(グレーテ・ヤルク)が手がけ、社内デザイン賞にも選ばれた一脚。
何故、大型犬というあだ名に?
希少価値がついた理由は?
気になる名作Grand Danoisについてご紹介!
知る人ぞ知る名作チェア
名だたる有名デザイナーの家具を製造したFrance & Son社という製造メーカーが手がけた。
この中でも“高級ラインの椅子”として位置付けられていたこともあり、当時から市場での流通はより限られていた。
さらに、1962年の発表からたった数年しか製造されなかったため、現存数は世界でもかなり少ないのだ。
まさに、知る人ぞ知る名作チェアとして、世界中のコレクターたちからも注目を集めている。
アームに宿る“Grand Danois”という名の由来
最も目を引く唯一無二のアーム。
1962年当時、
“The great Dane(偉大なデンマーク人)”という愛称が与えられた。
フランス語では、
"Grand Danois(大型デンマーク犬)"とも呼ばれるように。
理由は、アーム部分が犬の垂れ耳のように滑らかにカーブしているから。
当時から、デンマークのみならず世界で注目を集めていたロマンや、高級ラインについたキュートなあだ名とのギャップに惹かれる。
哲学にじむ座り心地
背もたれのS字カーブや、スプリング構造の座面とクッションは、身体をやさしく包み込むように設計された。
温もりあるチーク材とすっきりとした脚、ノックダウン構造を取り入れたデザインは、女性デザイナーならではのアイディアと称賛された。
見た目の美しさだけでなく、長時間座れるチェアとして、そして、当時珍しかった女性デザイナーとしての哲学を感じる一脚なのだ。
北欧ヴィンテージの真髄を
時を超えて愛される普遍的な美しさと、身体に寄り添うやさしい機能美を兼ね備えた「Grand Danois」
当時はまだ女性がデザイナーとして活躍できる場が少ない中でデザイン賞を獲得した実績、アーム部分を犬の耳を連想してついたあだ名。
偉大なアーティストは、現世の評価ではなく後世の評価を気にするという。
高級ライン名作チェアとして、今も受け継がれているストーリーとこの価値は、まさに北欧ヴィンテージの真髄を味わえる。