好きにこだわる "Lutukka"の想い

東南アジア中心のテキスタイルから、お客様自身で生地とワンピースやシャツなどのスタイルを選べる、セミオーダーアパレルブランドLutukka(ルトゥッカ)。
ブランド誕生ストーリーや、セミオーダーならではの魅力を教えてもらいました。
- Lutukkaを立ち上げたきっかけは何でしたか?
2015年からタイに住んでいます。その生活の中でワンピースを着ることが多くなったのですが、1枚で存在感があり、大人の女性が素敵に着こなせるワンピースってないなと思い始めたのがきっかけです。
また東南アジアでは、お洋服をオーダーで作る文化が残っていたこと、私自身がデザインの経験を積んでいたこともあり、セミオーダーの少量生産ならば自分のブランドが出来るのではないかと立ち上げました。
- セミオーダーの魅力について教えてください。
お客様自身で、"私だけの1着を作る"という楽しさを味わってもらえる事ですね。
素材やデザインを自分で選んだ思入れのある洋服は、いつまでも大切に着ていただけます。
袖やスカートの長さも微調整できるので、満足感のある1枚が作れるというのもセミオーダーならではですね。
- お洋服をデザインする上で、大切にしていることは何ですか?
まずは、
デザイナーの私が絶対に着たいものかどうか。
今は、たくさんの物が世の中に溢れています。だからこそ自分自身が納得して、それを丁寧にお客様におすすめできるかどうかだと思っています。
イギリスのリバティプリント、インドのブロックプリント、タイやベトナムで見つけたレースなど、旅行や買付時に見つけた素材を元に洋服のデザインを考えますね。
大人がさらっと素敵に着こなすためには、デザイン要素を盛り込み過ぎず "生地の分量感や型紙で着たときにどれだけ綺麗に見えるか" も追求しています。
- ご自身で生地を買付けてるんですよね?
そうなんです。日本の生地屋さんでは見つけられないような柄や色を、一期一会で見つけられるのがとても魅力的で、私の楽しみなんですよね。
また、洋服は必ず洗って着つづけるものなので、長く着れてお手入れもそんなに難しくなく、気軽に取り扱える素材を選んでいます。
生地の厚みや肌触りなども大事。ワンピースやロングスカートが出来上がった時に重くなりすぎないかということも考えたりします。
まずは、サンプルで作って自分で洗濯をしてお客様におすすめ出来るかを検証したりもしてますね。
- 「Lutukkaらしいこだわり」を感じます!
昔から好きなヨーロッパのヴィンテージのディテールを取り入れる事が多いですが、生地の柄や配色はアジアの鮮やかな色使いからインスピレーションを受けたりもします。
インドのブロックプリント生地を使って、アジアを感じさせないデザインで作ると、なんとも洗練されたモードな1着ができたり。
新しいコンビネーションが生まれるのは楽しいです!
- Lutukkaがイメージする女性像はありますか?
「お洋服が好きでたまらない」という方に是非着ていただきたいです。
セミオーダーを受けるようになって気づいたのですが、お客様が選んだ生地で作ったお洋服は本当にその方にしっくりくる。
生地の組み合わせが、自分だったら結構着こなしが難易度高いかなと思ったりする事もあるのですが、お客様が着ると違和感なくとても素敵なんですよね!!
そういう意味で、いつまでも「着る」という事を楽しんでる大人の女性かなと思います。
- そんな大人の女性がファッションを楽しむポイントを教えて欲しいです。
好きを貫くことでしょうか?
例えば、私は昔からレースやギャザーが入っているデザインが好きなのですが、だんだん大人になると甘すぎるテイストの物は取り入れるのが難しくなったりします。
ですが、大人でも似合うレースやギャザーのデザインもあるんですよね。
それを見極めていつでも自分の好きなテイストを諦めずに楽しめばいいのだと思います。
- 海外生活も長いですよね。日本とのデザインの違いはありますか?
日本は、季節ごとにトレンド感のあるものが手ごろな価格で手に入りやすいので、毎シーズントレンドをきちんと取り入れているなと思います。
イギリスに住んだこともあるのですが、マイペースに好きなものを着ているといった印象があります。日常にアンティークやヴィンテージの古着が溢れているので、それを自分に似合うようにコーディネートしている人が多かったです。私も、イギリスやヨーロッパの着こなしが好きですね。
日本もまた古着ブームがきていて、ヴィンテージの"それしかない"という1着に心ひかれるのかなと思ったりしています。
日本は、四季がちゃんとあるのでいつもお洒落な重ね着の技が勉強になりますね。
- 季節との関連が日本らしさに繋がっているのは面白いですね!
洋服の形などのデザイン要素は、昔から好きなヨーロッパの古着のディテールを取り入れる事が多いですが、生地の柄や配色はアジアの鮮やかな色使いからインスピレーションを受けたりします。
インドのブロックプリントなども、アジアを感じさせない形デザインの服で作ると、なんとも洗練されたモードな1着ができるんですよね。
日本だけに限らず、各国との新しいコンビネーションが生まれるのは楽しいです。
- これから挑戦していきたいことはありますか?
Lutukkaのセミオーダーは、バイオーダーで必要な分だけ生産しています。
また、好きな形の洋服は、違う素材でもオーダー出来るよう、1つのデザインを大切にしているんです。
生産していただいているカンボジアのアトリエともフェアーな関係を保っていきたいと思っています。
このように、小さくてもいいからこだわりを持ってこのブランドをどれだけ大事に継続できるかできるかが私にとっての挑戦です。
そして、いつか大好きなイギリスで、セミオーダーの受注会ができたら嬉しいですね。
- 最後にメッセージを頂けるとありがたいです!
今回、Lutukkaのコンセプトと共通するものがあるTokyo Apartment Storeでお洋服を販売していただけるなんんて、夢のようで何かを諦めずに続けてきて本当に良かったなと実感しております。
Lutukkaのお洋服も、ヴィンテージ家具のようにお気に入りの1枚を見つけていただき、それをオンでもオフの時間でも自分らしく着こなして毎日の気分が上がったり、凛とできたりしていただけるものになりましたら嬉しい限りです。
これからも、皆様の心が上がるお洋服を作っていきたいと思いますので宜しくお願い致します。