"ヴィンテージを育てる"醍醐味
1959年、デンマーク人家具職人の
Børge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)が、
デザインしたスパニッシュチェア。
彼は、若き頃から
「庶民のためのデザイナー」として
注目はされていたが、
このスパニッシュチェアの発表から
同志だったハンス・J・ウェグナーに並ぶほど
世界的に評価された。
庶民であることを忘れず
ラグジュアリー界にも賞賛された
スパニッシュチェアという
彼が残した"名作椅子"についてご紹介
共感生む、天才の行動
スパニッシュチェアは
モーエンセンの自邸のために作られた。
彼はスペインが好きで
よく家族旅行に出かけたの。
旅行中に出会った
スペインの伝統的な様式の椅子。
そこからインスピレーションを受け
この椅子が誕生した。
今の時代もそうだけど
新しい価値観に出会うためには
環境を変えること。
北欧家具の巨匠も
今の時代にも出来る行動から
世界的名作が生まれたって
ちょっと親近感出て嬉しいよね。
想像してみて!
当時、実際に彼はこのチェアを
書斎で愛用していたの。
当時見たことがなかった
モノが置ける広さのアーム。
ここに、モーエンセン自身も
タバコの灰皿やウィスキーのコップを
置いて過ごしてたみたい。
灰の跡やコップの染みが残ってるアーム。
同じ椅子ではないけれど、
ヴィンテージチェアならではの
彼の歴史を刻んだように感じる温もり。
想像すればするほど
巨匠に近づいている感覚は
ロマンスの最高潮を味わえるの。
「ヴィンテージを育てる」ということ
一枚革で作られた座面と背面。
使い続けると人の重みで
少しずつ伸びていくレザー。
座面・背面裏のベルトで
レザーの長さを調整できるから
この椅子と過ごした時間を
育ってきたレザーの変化と共に
実感することができるの。
これってまさに、
スパニッシュチェアでしか味わえない
「ヴィンテージを育てる」という醍醐味。
あなたも味わってみない?