北欧デザインの起源がここに
1928年にモーエンス・コッホが
“自邸の小さな書斎で使うため”に
デザインされたブックケース。
約100年前の知恵と美が
今もなお受け継がれているの。
シンプルだけじゃないから惹きつけられる
彼のストーリーをご紹介。
数学的な北欧家具とは?
コッホがデザインした家具のほとんどは、
数字データが大きな役割を担っており、
基本となる構造に焦点を当てている。
だから伝統的な装飾が最小限。
彼にとって機能性がデザインの出発点なの。
"入念なリサーチの中で考え尽くし
最適な解決策を模索する"
コッホの生き方そのものを
体現する家具なんだと思うの。
書棚の最高峰、ここに君臨
”デンマーク近代家具デザインの父”と呼ばれた
コーア・クリントの元で学んだコッホ。
当時は革命的だった
モジュールシステムを採用したことで
シンプルなのに様々な調整が可能となった。
これは、クリントが伝えたデザイン哲学に
数学的なアプローチを加えて体現した
モーエンス・コッホの最高傑作なの。
クラフトマンシップの象徴
コッホがデザインした家具は
ルド・ラスムスセンという工房で製造。
ルド・ラスムスセンは
「デンマーク王室御用達」
「デンマーク家具の最高峰」
として知られているの。
家具を知り尽くすコーア・クリントンなど
有名家具デザイナー達も
ラスムセンの家具を使っていたそう。
北欧デザインの根源だから
140年以上続いた老舗工房だったものの
2016年にあえなく閉鎖。
長生きし続けたルドの家具。
これからも残り続けるルドの家具。
最近まで「最高峰の家具」として
生き残り続けたことがカッコいい。
書棚の最高峰を最高の
家具メーカーで創られたブックケース
約100年の歴史がここで味わえる。