私の好きな空間を楽しむ人生
「”こういうインテリアが好き”というイメージは常に持ってますね」と、キラキラとした瞳で語る水野さん。
オシャレな暮らしを体現している人って、普段こんな事まで考えてるのか!と驚き連発のインタビューでした。
この記事を読み終えた時、”おしゃれな人のお家” と他人事に感じるのではなく、”私の好きな空間を楽しむ人生” と、自分の好きを追求したくなる。
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水野和佳さん:
1976年大阪生まれ、10歳から16歳までアメリカ・イリノイ州で過ごす。京都の大学を卒業後1999年に大手広告代理店に入社。多種多様な企業のコーポレートコミュニケーションやマス広告制作におけるアカウントマネジメントを約20年担当。2021年に独立後、現在はモデル、タレント、スポーツ選手などのマネジメント、楽曲・MV制作、ギフトラッピングビジネス、チョコレート開発、犬猫保護活動などを行っている。東京で自分好みにリノベーションした自宅に暮らす。
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ご自宅のインテリアと可愛い愛猫の姿
- TOKYO APARTMENT STORE(以下:TAS)を知った経由について教えてください。
TASを知ったのは、実はオープン前からなんです。以前からTASの会社の代表と知り合いだったこともあって、ショップのコンセプトを伺ったり、フランスへの買付にも同行させてもらったりもしました。
TASのオープンイベントで代表が話していたことが、お店として形になっているのを見て感動したのを覚えています。
ベッドに並ぶクッションや、ドレッサーにジュエリーの陳列、ダイニングテーブルの上のテーブルコーディネートなど、陳列の仕方もいわゆる一般のインテリアショップとは違った女性のお部屋をイメージして作られた空間だったんですよね。
他のお店にはない尖ったアイテムが存在感を放ちながらも、多くの人が手に取りやすいアイテムもちゃんとある。まるで宝物探しをしているような感覚で、ワクワクしながらお買い物を楽しめるなと感じました。
定期的に新しく入荷するアイテムも、他のショップでは置いてないようなブランドや商品を発見できる楽しさは、オープン当初から変わらない魅力ですね。
- TASのオープン以降もクッションやチェアなどもご購入くださるなど、定期的にお店に来てくださり、私たちも嬉しく思っています。
友人や同僚へのプレゼントを探す時にも、TASを思い出すんですよね。
以前、友人に「プレゼントを買うために、珍しいアイテムを売っているショップを知らない?」と聞かれたので、TASをオススメしたところ ”これだ!” という花瓶を見つけたと連絡をもらったこともあります笑。
価格やテイストなど、いい意味で色んなアイテムが混在しているからこそ、新しい物の発見やプレゼント探しに、定期的にお店に行きたくなる。TASではレジでお会計を待ってる時に、新たに気になる商品が見つかることもよくあるんですよね。
海外の蚤の市に来ているような感覚で、その時にしかない新しい出会いを楽しむショップだなと思います。
- 水野さんの好きなインテリアは、どんなテイストですか?
アンティーク・ヴィンテージは昔から今も変わらず、ずっと好きですね。
ただ、アンティーク・ヴィンテージといっても、イギリスのような透かし彫りや装飾が多いデザインは私の好みではないかなと。また、北欧のナチュラルな雰囲気は好きですが、シンプルに統一するのもちょっと違う。一番は、フランスのようなシャビーシックな雰囲気が大好きなんですよね。
”ブレないこだわり”というか、自分の好きなインテリアのテイストやスタイルを明確に持っているタイプだと思います。
- 今の住まわれているご自宅も、まさにフランスのお店にいるかのような素敵な空間で、スタッフ一同感動しておりました!
確かに、以前自宅に遊びに来てくれた友人が「カフェにいるみたい」と話していたことがありました。実際、あえて同系色の雑貨をオブジェの様に棚に並べ、統一感を意識したお部屋にしたのが、お店のような雰囲気になったのかなと。
他にも、魅せる(見せる) 収納を心がけているので、日本語が書かれている調味料などは見えるところに置かないように徹底したりしてます。それだけでも生活感をおさえた空間になるんですよね。
また、自分の好きな空間だと、綺麗な状態を保つために、使い終わった物はすぐに片付けるといった行動を自然に取るようになるんですよ。インテリアへのこだわりが、自然と意識まで変化していくんだなと実感しました。
カスタムオーダーされたお洒落な螺旋階段風キャットタワー
- 空間の色を統一したり、魅せる収納のために見せないこだわりなど、私たちでも今からできることが多く勉強になります!他に何かこだわっていることはありますか?
例えば、リビングをリノベーションする時、ダークな茶系の家具を置きたかったので壁を漆喰風にするなど落ち着いた雰囲気に仕上げました。この色の組み合わせは、暖色系のカテゴリに含まれるため、同じ暖色系の赤系が相性が良い。そのため、赤色がアクセントのクッションやラグを選んでいます。
好きな色で考えると、本当はネイビーやブルー系の色が好きなんです。でも、お部屋に統一感を出すために、あえて赤系の色を選ぶというのも、インテリアへのこだわりの一つかなと思います。
統一感溢れるカフェのようなダイニングルーム
- 確かに素材や色、サイズの違いで、お部屋の印象もガラッと変わりますよね。では、家具や雑貨を選ぶときに意識していることはありますか?
家具、特にヴィンテージ家具を買う時は、サイズ感を特に意識しています。
そのために普段から、SNSや雑誌をチェックして ”こんなアイテムがあるといいな” とイメージしています。また、ただ思い浮かべるだけでなく、将来レイアウトしたい箇所の写真を撮ってスマートフォンに保存しておく。同時に、置きたい家具のサイズも事前に測ってメモしておきます。
そうしておくと、欲しい家具が見つかった時に自宅に置かれているイメージがしやすいだけでなく、サイズミスの心配もしなくて済む。一時期は、メジャーを持ち歩いていたこともありましたね笑。
その甲斐あってか、以前蚤の市で偶然見つけたチェストを購入したら、自宅の置きたかったスペースに ”ピッタリ” ハマったんです!事前の準備のおかげで、理想の場所にシンデレラフィットした嬉しさは、今でも覚えてます。
買ってみて ”ちょっと違ったなぁ” と思う洋服とかだと、クローゼットにしまったりできるじゃないですか。でも、家具や雑貨は毎日目にするものだからこそ、見た目もサイズ感もちゃんとお家に馴染んで欲しい。それに、ヴィンテージ家具って一点物が多いので、いつどこで運命のヴィンテージ家具に出会えるか分からないからこそ、事前に準備することが大切なんですよね。
と同時に、やっぱり最後は自分の「欲しい」という直感も大切。準備をしながらも、その時の気持ちを尊重して探してるからこそ、自分が心から好きって思うモノに本当に出会えるんだなと思っています。
探していたら偶然出会いシンデレラフィットした奇跡のヴィンテージチェスト
- それだけのこだわりを持ってヴィンテージ家具を揃えようとすると、なかなか時間もかかるのかなと思うのですが、一気に家具を取り揃えたりはしないのでしょうか?
私は ”自分が好き” と思える家具や雑貨に巡り会えるまで焦らず待ち続けますね。
早く揃えたいなという気持ちがないわけではないんです。でも、色んな経験をしていくうちに、好きなテイストも変わっていく。だからこそ、”これで完成!”と終わらせる事に喜びを感じるのではなく、これからも続いていく楽しみが持てる喜びと感じるようになりました。
今の最大限にこだわったお家で過ごす毎日が、とても特別な時間だなと感じています。
- 毎日の幸せを実感するきっかけにも繋がっているお家、本当に素敵です!最後に、水野さんのようなおしゃれな部屋を作るためには、まず何から始めたら良いでしょうか?
“好きなインテリアを集めておく” ことをオススメしますね。
好きなことやモノとの時間を過ごしていると、自然と何かを吸収してると思うんです。自分が「これ好きだな」「素敵だな」と感じているのにも、理由があると思っていて。だから、好きな物・欲しい物をメモして集めておくと、自分の好きなテイストやスタイルが分かってくるだけでなく、好きな理由も見えてくる。
インテリアをコーディネートすることは、空間を作ること。これって、頭の中でイメージしていることをアウトプットする必要があるんですよね。何かをアウトプットするためには、日頃からインプットすることが大切だと思っています。
普段目にするSNSや雑誌などで、良いなと思った家具やお部屋を見つけたら記録し、時に振り返って、実際に自分の部屋に置くならどんなアイテムがいいかをイメージする。
私の場合、インテリアが好きだから自然と行っていたことでしたが、結果として、好きなヴィンテージ家具に出会えたり、好きなモノに囲まれた今の自宅で過ごすことに繋がっているんだと思います。
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水野さんとのインタビューを終えての感想。
”私にとっての幸せな空間が、私の幸せな時間を創る” ということであり、それを実現されている方、水野さん。
好きなインテリアのテイストも、幸せな価値観も人それぞれ。でも、自分の好きな空間で感じるハッピーは、全ての人が味わえる。
自分の好きを追求し続けながら、輝かしい表情でインテリアについて語る彼女は、私たちにインテリアという枠を超えた ”日常の幸せの作り方” を教えてくれた。
そんな風に感じるインタビューでした。貴重なお時間をありがとうございました!
水野さんがご購入くださったアイテムはこちら
MIHO MURAKAMI - クッション - クジャク ベージュ ¥15,300