トウキョウ・アパートメント・ストア誕生に至るまでの背景や、どんなブランドなのかを前編・中編・後編と3回に渡ってご紹介しております。今回は、Tokyo Apartment Store誕生ストーリーについて。
「何これ?」って言われたい。
Tokyo Apartment Store(トウキョウ・アパートメント・ストア)は、女性のお部屋をコンセプトに、人と被らない''カオス''なアイテムを販売している、ヴィンテージ家具・インテリア雑貨ブランドです。
座り心地ばつぐんのゼブラ柄のソファがあれば、
シンプルで構築的な北欧デザインの超レアなテーブルセットもあれば、
キノコのオブジェもある。
海の神をモチーフにしたジノリの食器もあれば、
上質素材のドレス、
パリ発のハンドメイドアクセサリーも混在する。
作られた時代も、テイストも、色彩もごちゃ混ぜのカオスな部屋は「可愛い、素敵、って言われたくない。なにこれ?って言われたい。
100人の内98人にはそっぽを向かれるかもしれない。でも2人には最高!と言ってもらえる。そんな店を作りたかったんです。」と、このブランドのクリエイティブディレクターの鵜飼健仁。

”物語”を知るともっと好きになる
鵜飼は続けて語り始める。
「世の中にあるほとんどのものは、消費されて消えていくでしょう?車も家電もみんな使い捨て。
でもヴィンテージ家具は、100年前に作られたものが、いまだに実用品として使い継がれてる。これはすごいことだぞ、とヨーロッパに買い付けに行くようになって痛感しました。
さらにわかったのは、デザインもよくて、パワフルでかっこいいものには、そうあらしめる理由があるということ。
作られた背景をイメージしたり、そこに介在する”物語”を知ると、「そうだったんだ!」って、モノがますます光り出す。
自分の中でね。
それでいいと思うんです。
インテリアは自分中心でいい。
自分が好きならそれでいいんです。
センスがいい、と人に思われなくても、知的に見られなくても、美しい、かっこいい!と自分が感じるものに囲まれて暮らすのが最高でしょう?
だから既存のインテリアショップの「これが今イケてるんですよ」という押し付けがましさにウンザリしていた。
もっと自由でいいじゃない?そう言いたくて自分で店を作ったんです。」
そんな背景から誕生したのが、ここ
Tokyo Apartment Store(トウキョウアパートメントストア)。
そんな舌鋒鋭い観点を持つ鵜飼が世界中から買い付けた、個性豊かな''物語''をぜひご紹介したい。
続きは中編にて。